去年の年末に購入したフジフィルムXマウントのレンズ「XF56mm F1.2 R WR」をしばらく使ったので簡単なレビューと作例を記事にしました。
35mm換算で約85mm相当なのでいわゆるポートレートレンズと言われるレンズなのですが私は３歳になる息子を撮る以外はスナップと風景でしか使っていないのでポートレートレンズとしてのレビューはできませんのでご了承ください。
主に風景やスナップ等でこのレンズの購入を考えている方の参考になれば幸いです。
外観
まずはレンズの外観から。
大口径レンズの大きく吸い込まれそうなガラスが凄く綺麗。
フィルター径は「XF56mm F1.2 R」の62mm → 67mmへ。
重量も「XF56mm F1.2 R」405g → 「XF56mm F1.2 R WR」445g とそれぞれ若干アップ。
最近のXマウント新型レンズと同じように絞りリングロック機構を搭載。
レンズと関係ないですがマンフロットのフィルターかっこ良い。お気に入り。
「XF23mmF1.4 R LM WR」「XF33mmF1.4 R LM WR」と並べてみると太さの違いは一目瞭然。
全長は然程変わらず。
中望遠でF1.2の明るいレンズでこのサイズは凄い。APS-Cの利点。
「X-H2S」につけたらこんな感じ。
フードもそれなりに大きいですが「X-H2S」のボディサイズだとバランスが良くベストマッチだと思います。
スペック
| レンズ構成 | 8群13枚（非球面レンズ2枚、EDレンズ1枚） |
| 焦点距離 | f＝56mm（85mm） |
| 開放絞り | F1.2 |
| 最小絞り | F16 |
| 絞り羽枚数 | 11枚（円形絞り） |
| 最短撮影距離 | 0.5m |
| 最大撮影倍率 | 0.14倍 |
| 外形寸法 | φ79.4mm×76mm |
| 質量 | 445g |
| フィルターサイズ | φ67mm |
旧型の「XF56mm F1.2 R」レンズ構成がEDレンズ2枚と非球面レンズ1枚の8群11枚のレンズ構成なのに対し、新型はEDレンズ1枚と非球面レンズ2枚の8群13枚に若干変更。
絞り羽の枚数も7枚から11枚へ変更。
作例
「X-H2」,「X-H2S」と「XF56mmF1.2R WR」で撮った作例をどうぞ。
以前のブログ記事写真で使用した写真の中で「XF56mmF1.2R WR」使用写真のみピックアップしました。
ほぼ全ての写真でフィルムシミュレーションのクラシックネガを使用しています。
植物スナップ
街風景
その他いろいろ
しばらく使った感想
良い所
- 絞り開放からキレッキレの画質
- F1.2の明るさ
- 防塵防滴
使い始めてすぐに開放からシャープで収差等を感じないキレの良い描写にびっくり。カメラの背面ディスプレイを見ただけでわかるほどのキレ。
被写界深度を稼ぐため以外で絞る必要がないほどのレンズ。開放F1.2からレンズの性能を存分に発揮できるので光の少ない場所で撮影する時に絞らずともシャープな画質が得られるレンズはめっちゃ使いやすい。
開放からシャープな現代的なレンズが好きな私は凄く好みのレンズ。
ちなみの旧型の「XF56mm F1.2 R」から開放での解像力は段違いに向上したようです。
そして以前の記事にも書きましたが仙台へ行った時に雪の中撮影していてカメラもレンズもびしょびしょに濡れてしまいましたが全く撮影に支障はなく防塵防滴の安心感は絶大でした。
しかし当然ですが防滴であって防水ではないので過信は禁物です…。
気になった所
- 動体撮影時のAF速度
- デザイン（個人的な好みの問題）
これといって不満はないのですがあえて挙げるとすれば動体撮影時のAF速度が少し気になるかなと。
C-AF＋瞳AFで激しく動き回る息子を追うのはちょっとしんどい。フォーカス優先だとなかなか切れない。笑
とは言っても普段使っている「XF23mm F1.4 R LM WR」「XF33mm F1.4 R LM WR」のリニアモーター駆動のレンズと比べると劣るのは当たり前ですが…。
もちろん静止物の撮影では全く問題ないです。
そして完全に個人の好みの問題ですがレンズデザインは旧型の「XF56mm F1.2 R」の方が好きです。笑
新型のこのレンズは「X-H2」,「X-H2S」の様な大きなボディだとちょうど良いサイズ感ですが小さなボディだと新型のこのレンズはちょっと大きいかなぁ…。
余談ですが「X-Pro3」と「XF56mm F1.2 R」の組み合わせは本当にカッコよかった…。
まとめ
開放からシャープでカリッカリのいわゆる現代レンズが好きな私はフジフィルムXマウントの新世代単焦点レンズシリーズが凄く好み。
「XF23mm F1.4 R LM WR」「XF33mm F1.4 R LM WR」と使っていたので「XF56mm F1.2 R WR」はすぐに購入。
冒頭にも記載した通りにポートレートとしての使用は殆どなく「風景」「スナップ」がメインの自分に必要なのかと思いましたが中望遠スナップにすっかりハマってしまいました。
特に開放で撮影した時の被写体が浮き出てくる立体感が「これ本当にAPS-Cのカメラ？」と思ってしまうほど感動してまるで写真が上手くなったかの様な錯覚を起こしてしまう程。笑
ついつい開放で撮ってしまいがちになり帰宅後PCで確認して「なんで絞らなかったんだ…」となることが多数。笑
このレンズを購入してからカメラを持って出かける際には必ず持ち歩くほど気に入ってしまいこのレンズは私にとって無くてはならないレンズになりました。
フジフィルムユーザー必須の１本だと思います。
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