今回はフジフィルムXマウントのレンズ「XF23mm F1.4 R LM WR」のレビュー記事を書いてみました。
35mm換算で35mm相当の広角単焦点レンズの「XF23mm F1.4 R LM WR」は、2013年発売の「XF23mm F1.4 R」をリニュアールした新世代レンズシリーズの１本。
「XF23mm F1.4 R LM WR」のキャッチコピーは「採れたての光をあなたに」です。
かっこいい…（笑）
フジフィルム公式サイトはこちら。
私自身写真を撮りに出かけるときは、前回レビュー記事にした「XF56mm F1.2 R WR」と「XF23mm F1.4 R LM WR」の２本をセットで持ち歩くことがほとんどです。
「XF33mm F1.4 R LM WR」も所持していましたがあまり使わなくなってしまったので手放してしまいました…。
「XF56mm F1.2 R WR」のレビュー記事はこちら↓
使用率はそこまで多くはなかったのですが、半年ほど使用した感想を記事にしてみましたので、このレンズの購入を考えている方の参考になればと思います。
外観
新世代レンズと言われる「XF18mm F1.4 R LM WR」や「XF33mm F1.4 R LM WR」とほぼ同じ外観。
賛否両論あるようですが個人的にはシンプルで好きです。
絞りリングロックボタンも搭載。
フードは花形。
付属の花形フードがあまり好みではなく、レンズと一緒に別売のレンズフード「LH-XF 23II」を購入しました。
ちょっと高いなと思いましたが、付属のプラスチックフードとは違い金属で質感がすごく良い。
うん、カッコ良い。
X-H2Sに装着したらこんな感じ。
「X-H2S」に「XF23mm F1.4 R LM WR」を装着した状態の写真も載せたかったのですが、「X-H2S」の修理で手元に無いので後日、装着時のバランスの写真を追記するかも知れません。
※ 2023/6/9 追記しました。
スペック
| レンズ構成 | 10群15枚 （非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚） |
| 焦点距離 | ｆ=23mm （35mm相当） |
| 開放絞り | F1.4 |
| 最小絞り | F16 |
| 絞り羽枚数 | 9枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 19cm – ∞ |
| 最大撮影倍率 | 0.2倍 |
| 外形寸法 | Ø67mm×77.8mm |
| 質量 | 375g |
| フィルターサイズ | Ø58mm |
旧型の「XF 23mm F1.4 R」からの大きな変更点は、レンズ構成が8群11枚（非球面レンズ1枚）→10群15枚（非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚）へ非球面レンズ1枚にEDレンズ3枚追加。
それに伴い重さも300g→375gと増加しています。
そして旧世代のXマウントの単焦点レンズで採用されていた、フォーカスリングの前後操作でAF/MFを切り替えできる機構が省略。
作例
以前の記事で使用した写真も含まれていますが、「XF23mm F1.4 R LM WR」と「X-H2S」「X-H2」で撮影した写真をピックアップしてみました。
フィルムシミュレーションは「クラシックネガ」で統一しました。
しばらく使った感想
良い所
- 絞り開放からクリアでシャープな描写。
- AF動作時の静粛性とスピード。
- 防塵防滴。
フジフイルムの新世代レンズはどのレンズも開放からクリアでシャープな描写。
「XF23mm F1.4 R」も以前使っていて写りに不満はなかったのですが、このレンズを使ってしまうともう戻れない感じ。
「XF23mm F1.4 R」では開放付近での収差が発生していましたが「XF23mm F1.4 R LM WR」では全く気にならなかったです。
メーカーが「収差を限界まで抑えたレンズ設計」と謳うだけのことはありますね。
そしてAFがリニアモーター駆動になったのでAFも高速で駆動音も気にならず、「XF23mm F1.4 R」の唯一の不満点だった部分が改良されています。
このように更なる高画質化や防塵防滴が追加されているので多少の重量アップとトレードオフと言う事で納得。
気になった所
- 価格
- 付属のフードデザイン（個人的な好み）。
このレンズをしばらく使用していて不満点は見当たらないぐらい素晴らしいレンズだと思っていますが、無理にでも探すとすれば価格かなと。
以前のフジフイルムの単焦点レンズ達の値段からすれば少し高いかな…。
そして個人的な好みですが、付属の花形フードがいまいち好きになれず、高価ですが純正のスクエアフードを購入しました。こちら↓
見た目もカッコよくなり、金属の質感も凄く良いので満足度がかなり高いです。
おすすめ！
ちなみに「XF33mm F1.4 R LM WR」にも適合します。
まとめ
しばらく使ってみた感想をまとめてみました。
やはりフジフイルムの新世代レンズはハズレなし！といった感じです。
描写良し、造り良し、使い勝手良しの三拍子揃った欠点の無い優秀なレンズ。
「XF23mm F1.4 R」との比較ではリニュアールと言っていいのか分からない程に進化していて、全く新しいレンズと言った方が近いかもしれません。
このクリアでシャープな透明感のある写りはクセになる…。
私自身カメラを持って出掛ける時の欠かせない１本になりました。
このレビュー記事が「XF23mm F1.4 R」からの買い替えを考えている方の参考になれれば幸いです。
絞り開放付近を多々使われる方は買い替えで幸せになれると思います。（笑）
そして「XF18mm F1.4 R LM WR」「XF23mm F1.4 R LM WR」「XF33mm F1.4 R LM WR」「XF56mm F1.2 R WR」と続々と単焦点がリニュアールされてきているので「X-Pro4」の登場が楽しみで仕方ありません。
「XF23mm F1.4 R LM WR」を使用した写真の記事はこちら↓
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